マネージドプランとは?メリット・デメリットや選定ポイントを解説

この記事では、マネージドプラン(マネージドサーバー)を利用するメリット・デメリットや、選定ポイントを解説します。マネージドプランなら専門家にサーバーの運用から管理などのあらゆる作業を任せることが出来ます。

自社Webサイトのサーバー運用・管理において、アクセスの急増による負荷やウイルス対策、リソース不足による業務の圧迫などに悩まれている情報システム担当者様も多いのではないでしょうか。
マネージドプラン(マネージドサーバー)なら、サーバーに関する専門知識を備えたサーバー会社に、サーバーの運用から管理に至るあらゆる業務を任せることができます。

この記事では、マネージドプランを利用するメリット・デメリットや、選定ポイントを解説します。

マネージドプランの適切な選び方

マネージドプランを選ぶ際は、マネージドサーバーの特徴を理解することから始め、自社ビジネスに合ったスペックやサポート体制が充実したサーバー会社に絞ることが大事です。

  • 専用サーバーとマネージドサーバー(マネージド専用サーバー)の違いを理解する
  • マネージドプランを利用するメリット・デメリットを理解する
  • マネージドプランのサービス内容を確認する
  • 自社ビジネスに合ったサーバースペックを選ぶ
  • 各サーバー会社のサポート体制を比較する
  • 運用実績が豊富なサーバー会社を選ぶ

これらの選定ポイントにおいて、重要な要素をさらに詳しく解説していきます。

マネージドプランとは

マネージドプランは、サーバーの運用・管理をプロが代行するサービスのことです。

自社に専門知識を有するサーバー管理者がいなくとも、プロがサーバー管理を包括的にサポートするため、業務効率化・コスト削減に繋がります。

セキュリティ管理・不正アクセス対策・定期的なアップデートなども任せられ、サーバーダウンなどの障害が起こった際には、原因の解明や復旧作業まで依頼することが可能です。

運営会社によって異なるプランが用意されているため、サービス内容を比較しながら、自社に最適なものを選びましょう。

専用サーバーとマネージドサーバー(マネージド専用サーバー)の違い

マネージドプランと一言で括っても、プラン内容や範囲はサーバー会社などのサービス提供者によって様々です。

一般的には「専用サーバー」と「マネージドサーバー(マネージド専用サーバー)」の2種類に分類されます。

それぞれの違いは、管理者権限(root権限)をユーザー側とサーバー会社側のどちらが持つかによって区別されます。

専用サーバー(root権限あり)の特徴

専用サーバーは、1つのサーバーを1企業・1ユーザーなどで占有・利用できるサービスのことです。

利用可能なストレージやメモリ容量が大きく、管理者権限(root権限)は利用者側に付与されます。

利用者側で自由度の高い運用・管理が可能となる一方、サーバーの運用・管理に関する専門知識が求められます。

マネージドサーバー(マネージド専用サーバー)の特徴

マネージドサーバーの場合、専用サーバーの管理者権限(roor権限)はサーバー会社側が持っています。

サーバー運用・管理をサーバー会社側に任せられるため、専門知識なしでも安心してサーバーを利用することが可能です。

ただし、専用サーバー(root権限あり)よりもランニングコストが高い傾向にあります。

マネージドプランを利用するメリット

マネージドプランは、安定的なサーバーの稼働をもたらす他、運用コストの削減、リソース不足の解消に繋がるなどのさまざまなメリットがあります。

ここでは、代表的な7つのメリットを詳しくご紹介します。

サーバーを安定的に稼働できる

データ転送量が多い高負荷なWebサイトや、大規模なECサイトなどの場合、マネージドサーバーの利用よってサーバーが安定化します。

マネージドサーバーは、Webサーバー・メールサーバー・データベースサーバーなどを分散しているため、急激な大量アクセスがあってもトラフィックに影響しないのが特徴です。

動的な処理を行っているWebサイトの場合や、複数台のサーバーで構成されている場合でも、サーバーを安定的に稼働できます。

HTTP/2対応でページ表示速度が上がる

HTTP/2とは、複雑な構成のWebページの表示速度の遅延を解消する通信方法のことです。

HTTP/2に対応したマネージドサーバーは、複数のリクエストを並列して送信できるため、レスポンスが高速になります。

ページ表示速度の改善により、Webサイト訪問者のストレスが緩和され、満足度の向上に繋がるのもメリットです。

モジュール版PHPで処理速度が上がる

モジュール版PHPに対応したマネージドサーバーであれば、WordPressなどのCMSで構成されたサイトの高速化を図れます。

従来のCGI版PHPでは、ユーザーからの要求があるたびにCGIプロセスを生成しているため、処理が中断されるリスクがありました。

モジュール版PHPは、ApacheというWebサーバーソフトウェアを利用することで、Webサーバ上で直接的にプロセス処理ができ、従来のCGI版PHPよりも処理が安定します。

サーバー運用コストの削減に繋がる

マネージドプランの利用で、サーバー運用・管理における人件費や、トラブル発生時の想定外の出費を削減できます。

サーバーダウンなどのトラブルを想定した際、専用サーバー(root権限あり)では、バックアップ体制の整備や代替機器の用意に多大なコストが必要になります。

アウトソースを利用できるマネージドプランなら、人と物に関するコストを大幅に削減でき、さらに人材育成に要するコストも抑えられます。

リソース不足を解消できる

自社にサーバーに精通したエンジニアがいなくとも、プロにサーバーの運用・管理を全て任せることが可能です。

自社のリソースだけではサーバーを監視することができない時間帯でも、24時間体制でプロによる監視サービスを受けられます。

サーバー管理者の手間と負担が削減されるため、コア業務に注力できる時間の確保にも繋がる側面もあります。

サーバー管理の属人化を防止できる

サーバー管理を外部に任せることで、自社のサーバー管理者が突然離職しても問題なく稼働を継続できます。

また、サーバー管理者の人件費を削減したい場合にも、マネージドプランの利用が解決策のひとつとなるでしょう。

ビジネス規模の拡大に伴うサーバーの拡張にも、スムーズに対応できるのは大きなメリットです。

万全なセキュリティ体制を構築できる

企業の機密情報や個人情報を安全に保護するには、高度なセキュリティ体制の構築が必要になります。

マネージドプランであれば、ウイルス感染による不正アクセスや外部への情報漏えいを防止する機能を利用することが可能です。

あらゆるトラブルを想定したセキュリティ対策を講じることができ、万が一のトラブルの際にもスムーズに解決できます。

マネージドプランを利用するデメリット

マネージドプランを利用する際は、サーバーの運用・管理を外部に委託することによるデメリットも把握しておきましょう。

自社にノウハウが蓄積されない

マネージドプランは、サーバーの運用・管理業務をプロに任せてしまうため、自社にノウハウが蓄積されないことが懸念されます。

エンジニアの育成にかかるコストを削減できるのは大きなメリットとなりますが、将来的に自社のエンジニアでサーバーを管理したいという場合には、専用サーバー(root権限あり)の方が適しています。

希望するサービスを受けられない可能性がある

サーバー会社が主体となってサーバーの運用・管理を行うため、自社で希望するサービスが受けられないケースもあります。

そのため、複数社のサーバー会社のサービスを比較し、より自社ビジネスに適した1社を選ぶことが大事です。

マネージドプランの選定ポイント

ここからは、複数のマネージドプランから自社に適した1社を選定する際に、重要となるポイントを詳しく解説します。

料金プランに応じたサービス内容

料金プランは安さだけではなく、必要なサービスが提供されるかにも注目しましょう。

レンタルサーバーを提供するサーバー会社によってサービスが異なるため、導入後にスペックが足りないという事態は避けなければなりません。

プランに含まれていないサービスは、オプションで追加できる可能性もあるため、予算は総合的に見積もる必要があります。

自社ビジネスに合ったスペック

サーバーによって、CPU・メモリ・ストレージなどのマシンスペックが異なります。

説明
CPU コンピュータ上の計算・制御などを担っており、コア数が大きいほど処理能力が高い
メモリ コンピュータで処理したデータを一時的に記録する領域のことで、バイト数が大きいほど処理速度が速い
ストレージ コンピュータ上のデータを長期間記憶する領域のことで、バイト数が大きいほど多くのデータを保管可能

Webサイトのビジネス規模に合わせて適切なマシンスペックを選び、サーバーの安定的な稼働を実現させましょう。

サポート体制の違い

24時間体制の監視サービスがあり、万が一トラブルが発生した際にも、速やかに連絡が取れるサポート窓口が設けられていることが重要です。

定期メンテナンスやセキュリティアップデートを行う頻度や時間帯についても、事前に確認しておきましょう。

また、将来的なビジネス規模の拡大に伴い、サーバー拡張を柔軟的に対応してもらえるかどうかも重要な選定ポイントです。

運用実績が豊富なサーバー会社を選ぶ

サーバー会社の運用実績に注目することで、より信頼性が高く安心できるサービスを受けられます。

運用実績が豊富なサーバー会社は、多種多様なクライアントのニーズに応えてきた経験とノウハウを持っており、サポートの充実度も高い傾向にあります。

GMOペパボ株式会社は、「ヘムテル」や「ロリポップ!レンタルサーバー」で、累計200万サイト以上の運用実績があるサービスを運営する会社です。

レンタルサーバーを20年にわたり提供してきた実績と経験があり、専門スタッフによるサポートも充実しているため、リソース不足に悩んでいる企業でも安心して導入していただけます。

まとめ

この記事では、レンタルサーバーのマネージドプランに関する以下の内容を解説しました。

  • マネージドプラン(マネージドサーバー)の特徴
  • マネージドプランを利用するメリット・デメリット
  • マネージドプランの選定ポイント

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