レンタルサーバーの選び方!サイト運営者で失敗しないポイントを解説

レンタルサーバーの選び方を紹介します。サーバー選びで重要な「特徴」「スペック」「費用感やサイト規模」「バックアップ機能」「サポートの充実度」「導入実績」などを包括的に解説しています。

企業の情報システム担当者様は、自社ビジネスに最適なレンタルサーバーを利用し、管理業務の効率化や運用コストの削減に繋げたいと考える方も多いのではないでしょうか。
レンタルサーバーは、自社Webサイトの規模やマシンスペック、利用目的に応じたサービスを選定することが重要です。
この記事では、レンタルサーバーの適切な選び方、失敗しないために注目すべきポイントを解説します。

サーバー(レンタルサーバー)の適切な選び方

レンタルサーバーを選ぶ際は、自社ビジネスに必要な機能が備わっており、サポート体制が充実したサーバー会社に絞ることが大事です。

  • 各レンタルサーバーの特徴を理解する
  • レンタルサーバーの活用方法を確認する
  • CPUやメモリなどのマシンスペックを確認する
  • サイト規模や費用感にマッチした数種類のサーバーを選ぶ
  • 自動バックアップが付いているサーバーを選ぶ
  • 電話応対などのサポートが充実しているサーバーを選ぶ
  • 導入実績の豊富なサーバー会社を選ぶ

これらの選定ポイントにおいて、重要な要素をさらに詳しく解説していきます。

サーバー(レンタルサーバー)とは

サーバーとは、データや情報などのコンテンツを提供する企業側のコンピューターのことです。Webページ閲覧・メールの送受信をはじめ、ゲーム・ネットショッピング・SNSなどのインターネットに関わるあらゆるサービスで用いられています。
自社でサーバーを構築できない場合は、サーバー会社が所有するサーバーの一部を借りて利用できる「レンタルサーバー」が重宝されます。レンタルサーバーであれば、高度な専門知識がなくとも手軽に運用でき、なおかつ導入・運用コストを大幅に抑えることも可能です。また、サーバー会社がサーバーの運営・管理を担うため、安定的な稼働が実現します。

レンタルサーバーの種類

レンタルサーバーは、種類によってスペックや必要コストが異なるため、Webサイトの規模や利用目的に合わせて選ぶことが大事です。
以下の5種類のレンタルサーバーについて、詳しく解説します。

  • 専用サーバー(マネージドサーバー)
  • 専用サーバー(root権限あり)
  • 共用サーバー
  • VPS(仮想専用サーバー)
  • クラウドサーバー

専用サーバー(マネージドサーバー)

専用サーバーは、1つのサーバーを1ユーザー(1企業)で専有できるサービスのことです。root権限(管理者権限)がユーザー側にあるか、サーバー会社側にあるかで2種類に分けられます。
マネージドサーバーの場合、root権限がサーバー会社側にあり、サーバーの運用から管理、監視に至るまでプロに任せることができます。そのため、自社にサーバーに関する専門知識やノウハウを持ったリソースがいなくとも、安心・安全にサーバーを稼働できるためおすすめです。

専用サーバー(root権限あり)

root権限がユーザー側にある専用サーバーは、自社で自由度の高いサーバー運用・管理が可能です。OS・CPU・メモリなどのスペックの選択権が全て自社にあり、柔軟的にサーバーを拡張することもできます。root権限ありの専用サーバーは、高度で複雑な構造のWebサイトや、大規模なECサイトなどに適しています。
ただし、サーバーを管理するエンジニアのリソースを確保する必要があり、サーバー構築・運用・管理などに多大な業務負担やコストが発生することを想定しておきましょう。

共用サーバー

共用サーバーとは、1つのサーバーを複数のユーザーで共有するサービスのことです。他サービスよりも利用料金が比較的安く、申込〜サービス利用開始までの時間も早い傾向にあります。シェアハウスのようなイメージであり、企業に利用されているレンタルサーバーの多くが共用サーバーとなっています。

VPS(仮想専用サーバー)

VPS(Virtual Private Server)とは、1つの物理的なサーバーを複数のユーザーで共有しながら、仮想的に各ユーザーに専用サーバーと同等の機能が与えられるサービスのことです。管理者権限をはじめ、専用のメモリやCPUが各ユーザーに付与されます。root権限ありの専用サーバーほどではありませんが、比較的自由度の高い運用が可能です。

クラウドサーバー

クラウドサーバーとは、1契約でインターネット上にある複数台の仮想サーバーを構築できるサービスのことです。ユーザーテンプレートの活用により、用途の異なる複数台のサーバーを手間なく構築することができます。Webサイトの内部アクセス・外部アクセスをそれぞれ分けて運用できるため、急なアクセス負荷に合わせて柔軟にリソースを増減できます。

レンタルサーバーの活用方法

レンタルサーバーには、6つの代表的な活用方法があります。レンタルサーバーの仕様をさらに詳しく知るために、具体的な活用方法を把握しておきましょう。

Webサーバー

Webサーバーとは、WEBブラウザからのリクエストに対し、静的画面・画像などのコンテンツをWebブラウザーに送信するサーバーのことです。具体的には、HTMLファイル・ページ構成・CSSファイル・画像ファイルなどが納められています。Webサイト(ホームページ)を運営する際に必須のサーバーとなっています。

メールサーバー

メールサーバーは、メールの送受信をする際に用いられ、送信用と受信用でサーバーが分かれています。

  • 送信サーバー:SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サーバー
  • 受信サーバー:POP(Post Office Protocol)サーバー

実際にメールのやりとりをする際は、メールサーバーからの承認を得て、メールソフトでの送受信が可能となります。

データベースサーバー

データベースサーバーとは、データベースを搭載し、データベース管理システムによって稼働しているサーバーのことです。データの一元管理・更新・保存・バックアップなどを担うサーバーであり、クライアントの要求を受けた際に、データベース内の情報検索や処理結果の返答などを行います。

DNSサーバー

DNS(Domain Name System)サーバーとは、IPアドレスとドメインを結びつけるためのサーバーです。個人を識別するためのIPアドレスをドメインに変換する目的があり、インターネットを利用する上で欠かせないサーバーとなっています。

FTPサーバー

ファイル転送プロトコルとも呼ばれるFTP(File Transfer Protocol)は、Webサーバーにファイルを送受信する際に用いられます。例えば、Webサイトを新規で立ち上げる際、新たなファイルをアップロードするためにFTPサーバーを利用します。また、クライアントがサーバーに保存されたデータをダウンロードすることも可能です。

SSHサーバー

SSH(Secure Shell)サーバーは、クライアントの情報を暗号化するためのサーバーです。パスワードや暗証番号などの個人情報等を送信する際に、SSHサーバーを介して暗号化できます。SSHサーバーなら、従来のリモート通信方式よりも、個人情報を安全に送信することが可能です。

レンタルサーバー選びで注目すべきマシンスペック

レンタルサーバーは、CPU・メモリ・データ転送量・ページ表示速度などのマシンスペックにこだわることで、安定的な稼働に繋がります。急なアクセス増加や同時アクセスに強いかどうかも、マシンスペックの注目要素です。

CPUの高さ

サーバーの頭脳にあたるCPUは、処理能力の高さを決定づけ、主にIntelのXeon、Pentium M、Core 2 Quad、Xeon Quadなどが使用されています。膨大なデータ量を処理する場合には、クロック周波数とコア数に注目しましょう。
具体的には、「1.8GHz」「2.4GHz」といったクロック周波数、「コア2」「コア4」といったコア数が大きいほど処理能力に優れています。

メモリの容量

メモリは、CPUが処理を実行する際にデータを一時的に記憶するスペースにあたります。メモリ容量が大きいほど、一つひとつの作業の処理速度が速くなるため、サイトの規模に合わせて選ぶことが重要です。
例えば、個人ブログのような小規模なWebサイトであれば、「4GB」のような小さい容量でも対応できます。Webサイトの規模に応じて「8GB」「12GB」「16GB」というように大きなメモリが必要になり、「192GB」のような大容量に対応したサーバーもあります。

データ転送量の上限

ユーザーがWebページを閲覧した際、サーバー側から閲覧者にデータが転送されます。アクセス負荷を抑制する目的でサーバーのデータ転送量の上限が決まっているため、「◯GB/日」という記載を参考にして選定しましょう。複数のWebサイトや大規模なECサイトなどを運営する際は、より転送量が多いサーバーが適しています。

ページ表示速度の速さ

レンタルサーバーの種類によって、サイトにアクセスしてからページ全体が表示される速度が異なります。ページ表示速度は日によって異なるため、あくまで一つの指標として参考にすべきです。共用サーバーよりも専用サーバーの方が表示速度が速い傾向にあり、閲覧者のストレスが緩和に繋がる他、SEO対策でもプラスに働きます。

レンタルサーバー選びで失敗しないためのポイント

ここからは、複数のレンタルサーバーから自社により適したサービスを選定する際に、重要となるポイントを詳しく解説します。

自社Webサイトの規模に合わせる

Webサイトの規模に応じて、レンタルサーバーの種類を正しく選ぶ必要があります。

レンタルサーバーの種類 適しているサイト・条件
共用サーバー 個人ブログ・小規模なWebサイトなど
専用サーバー(root権限あり) 大規模なコーポレートサイト・ECサイトなどのサーバーを自社で運用・管理したい場合
専用サーバー(マネージドサーバー) 大規模なコーポレートサイト・ECサイトなどのサーバーの運用・管理をサーバー会社に任せたい場合
クラウドサーバー スモールスタートから、将来的に規模が大きくなると予想されるサイトなど
VPS 上記のいずれにも該当しない場合

Webサイトのデータ容量をカバーできるか、自社のリソースで運用・管理できるかが重要になるため、慎重に選定しましょう。

費用感の適正さ

料金体系は、基本的に初期費用+月額料金で構成されています。一般的に、各プランに無償・有償オプションを付けられる仕様になっているため、自社に必要なサービスを事前に整理しておく必要があります。オプション料金が発生することも想定して、総合的なコストを算出して導入を検討することが重要です。

Webサイトの公開や、メールの送受信以外の関連サービスにも注目しましょう。特に、運営者と閲覧者に対するセキュリティ関連のサービスは必ず確認しておくべきです。例えば、迷惑メールやウイルスメールのブロック機能、誤送信の防止機能などが充実しているサーバーであれば、安心して稼働させることができるでしょう。

自動バックアップの有無

自動バックアップとは、レンタルサーバーのデータを毎日自動で保存し、一定期間にわたりデータを保存する機能のことです。万が一、重要なデータが消失してしまった場合でも、バックアップからデータを復旧することができます。
ユーザーが手動でバックアップを取る手間を省けるため、サーバーの管理工数の削減に繋がります。サーバー会社やプランによって、バックアップを取るデータの種類や保存期間などが異なるため、具体的な内容を確認しておきましょう。

サポート体制の充実度

より充実したサポート体制を望む場合は、以下の項目の有無をチェックしましょう。

  • 独自SSLサービスの対応
  • 電話サポートの対応時間
  • データベースの管理
  • 設定代行サービスの有無
  • 電話によるサポート対応
  • 自動バックアップ搭載など

例えば GMOペパボ株式会社が運営するマネージド専用サーバー「heteml MAX(ヘテムルマックス)」では、万が一のトラブル時に専任のプロが電話で迅速にサポートしてくれます。さらに、データの自動バックアップやサーバーの各種設定代行など、幅広いサポート対応によってサーバーを安心・安全に利用できます。

同業他社の導入実績

導入実績が豊富なサーバー会社なら、スムーズな導入・運用に期待できます。自社と同じ業界に置かれている他社の導入実績があれば、より自社ビジネスと親和性の高いサービスと判断できるでしょう。

まとめ

この記事では、サーバーの選び方に関する以下の内容を解説しました。

  • サーバー(レンタルサーバー)の種類
  • レンタルサーバー選びで注目すべきマシンスペック
  • レンタルサーバー選びで失敗しないためのポイント

GMOペパボ株式会社の「heteml MAX(ヘテムルマックス)」は、国内最高スペックのマネージド専用サーバーです。サーバー全体の管理者権限と特定サイトの担当者を割り当てられる「マルチアカウント機能」をはじめ、データ転送量無制限、自動バックアップなどの多様な機能を搭載しています。
サーバーの運用・監視業務をまるっとプロに任せることができ、さらに専門スタッフによる無料の電話サポート付きのため、安心してサーバーをご利用していただけます。共用サーバーよりも自由度が高く、快適な高速通信と万全のサポート体制を備えたレンタルサーバーをお求めの方は、ぜひこの機会に「heteml MAX(ヘテムルマックス)」をご利用になってみてはいかがでしょうか。

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